はじめに
みなさんこんにちは!
2020年5月12日にトヨタ自動車が3月期の決算発表をしました。
2020年3月期としては売上高29兆9299億円、営業利益2兆4428億円とし新型ウイルスの影響がまだ少なかったものの、来年の2021年3月期は売上高24兆円、営業利益5000億円と厳しい見通しをだしました。
そんなトヨタ自動車ついて、いろいろ解説していきます。
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自動車メーカーとして世界第2位
日本でトヨタと言えば自動車トップメーカーですが、世界からら見たらどうでしょうか?
2019年のデータになりますが、トヨタは自動車メーカーとして世界販売台数は第2位です。ちなみに1位はドイツのVW(フォルクスワーゲン)です。
世界第2位をキープしているあたりが、モノづくりニッポンを象徴しているのではないでしょうか。
2019年 世界販売台数ランキング
1位 VW(フォルクスワーゲン)
2位 トヨタ自動車
3位 ルノー・日産・三菱自動車連合
4位 GM(ゼネラルモーターズ)
5位 現代自動車グループ(ヒュンダイ)
世界時価総額ランキング 第40位
日本国内で1位の時価総額はトヨタですが世界のランキングとなると40位となっております。
日本で1位だとしても、世界からみて40位とは何とも寂しいですね。世界の壁は厚いです。
ちなみにトップ50までにアメリカ企業が32社入っていますが、日本企業はというとトヨタ1社のみとなります。
2020年4月時価総額ランキング トップ10
1位 サウジアラムコ(サウジアラビア)
2位 マイクロソフト(アメリカ)
3位 アップル(アメリカ)
4位 アマゾン・ドット・コム(アメリカ)
5位 アルファベット(アメリカ)
6位 フェイスブック(アメリカ)
7位 アリババ・グループ(中国)
8位 テンセント・ホールディングス(中国)
9位 バークシャー・ハサウェイ(アメリカ)
10位 ジョンソン&ジョンソン(アメリカ)
決算発表で営業利益80%減!しかし黒字はキープする。
2020年3月期:売上高29兆9299億円、営業利益2兆4428億円
2021年3月期:売上高24兆円(20%減)、営業利益5000億円(80%減)
決算で21年3月の見通しをだしましたが、出したこと自体がまずスゴいです。
現状ほとんどの大手企業は「今期は不透明」ということで、今期の見込みを出していません。しかしトヨタはあえて出してきました。
これは「関連企業などで働いている人の生活もある。大雑把になるかもしれないけれど目安を出す責任はあると思います」とのトヨタのトップ企業としての責任からきております。
今期は前期とくらべると売上高20%減、営業利益80%減と見込みですが、売上高が20%減なので営業利益も比例して20%減と思うのですが、80%減の見込みとされてます。
これは工場維持費や人件費などの固定費が膨大にかかるため、利益を圧迫してしまっていることです。
営業利益が80%減となっても、5000億円のしっかりとした黒字予定となっておりますので、新型ウイルスの影響があってもトヨタの底堅さを感じます。
逆風の中でも未来の投資はおこたらない!
キビしい状況の中、トヨタは攻めの姿勢は崩していません。
今期の研究開発費を前期並みの1兆1,000億円を計上しています。
研究開発費に関してトヨタは「未来に向けた種まきについては、アクセルを踏み続けたい」と明言しています。
今、自動車業界は100年に一度の転換期となっていて「CASE(コネクテッド、自動運転、シェアード・サービス、電動化)」の覇権争いが激化しています。
もともと自動車業界にいた企業だけでなく、他業種からの参入も盛んになっているので、ここでトヨタが負けるわけにはいかない!といったことでしょうか。
最後に
トヨタは国内トップ企業であり、世界第2位の自動車メーカーであります。
日本はモノづくりが主体となっているので、今後もモノづくりのメーカーとして世界トップを目指してほしいですね。
それではまた!