はじめに
航空会社のANAホールディングスが4月28日に2020年3月期の連結決算を発表しました。
やっぱり内容はというと厳しい結果でした。今回はそんなANAの決算について、いろいろ解説していきます。
ウイルスの影響で純利益75%減
純利益は前期比75%減の276億円となりました。
もちろんここまで大幅に下がった一番の原因は、新型ウイルスの影響で旅客の需要が急減していることです。
全世界で入国規制をしているので、海外からの旅行客も来れないし、日本からも行きません。
国内線についても県をまたいでの移動は自粛するようにとなっているので、移動は最低限となっていて、便数が減っています。
飛行機の便数が激減しているので、収入が激減しているのはわかる話です。
1~3月期に限れば営業損益は588億円の赤字
売上高は4.1%減の1兆9742億円。営業利益は63.2%減の608億円。
新型ウイルスの影響を受けた1~3月期に限って見れば、営業損益は588億円の赤字で、四半期としては過去最悪の業績となってしまいました。
大幅に減益をしていても、ここまで飛行機が飛んでいない中、通期ではよく黒字になったという感想です。
予定していた75円の配当は見送り
配当を期待していた人には残念な話ですが、配当を予定していた75円は見送りとなりました。
ただ、ここで無理に配当を出すよりは、減益しているのだから、出さないという選択肢は正解だと思います。
ちなみに配当金について詳しい解説はこちらです。
今のところの会社運営は大丈夫
会社運営ですが、今のところは大丈夫といった感じです。
自己資本比率が40%以上ありますし、有利子負債倍率は1以下となっているので会社としての体力はあります。
「自己資本比率」とか「有利子負債倍率」とか難しい単語が出てきましたが、ちょこっと説明します。
自己資本比率は一般的に70%以上なら理想的な会社。40%以上なら倒産しにくい会社と言います。
有利子負債倍率は一般的に1以下が望ましいとされております。
今後の備えとしては9500億円を融資などで確保し、今後の厳しい見通しに対応して対応していく予定です。
大手企業は融資してもらえる金額も額がちがいますね。
今後の見通しは厳しいです
今後の見通しとしては厳し経営状態が続くと予想しています。
流石に自粛制限が出ている状況では収益が回復するのは難しいでしょう。
ANAも8月頃までに事態が収束しても21年3月までに旅客の需要が5~7割までしか戻らないと予想しています。
最後に
今回紹介したANAだけではなく航空業界全体がとっても厳しい状況となっています。
アメリカの航空機メーカー「ボーイング」なんかは倒産するのでは?という、うわさも流れているくらいです。
航空業界はなくてはならない業界なので、ここは政府が補助などして、下支えするのも必要になってくるのではないかと思います。
みんなで協力しながらこの難局を乗り越えましょう!
がんばれニッポン!
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